最近、お電話いただいた質問の中から、多くの方がいまだ誤解されている事柄について、お話します。
Q 福祉タクシーは、福祉と言うくらいだから、安いんでしょ?
質問される方の中には、県や市から、補助金を受けて運営していて、一般のタクシーより安いのでは?と思われている方もいらっしゃるようです。
福祉タクシーや介護タクシーは、ほとんどが自営業です。
県や市からは、一切補助を受けてはおりません。
意外に思われるかもしれませんが、実は、障がい者1割引というのも、事業者の全くの善意なんです。
タクシー会社は、法人税が安くなるそうですが、個人事業主は、なんの特典もありません。
なので、市が1割引を当然のように、広報に載せるのは、少々釈然としない部分もあるのです。(まあ福祉タクシーを起業するような方は、私を含め、1割引することは、全くやぶさかではないんですが。)
一般タクシー同様タクシーメーターが基本ですから、一般タクシーより安いということは、ありません。
車椅子への移乗などの介助の必要な方、階段を降りなければならない方など、一般タクシーがやらない(出来ない)部分を、ご希望に合わせ、ヘルパー資格を持って有料で行います。
その際の介護料金は、介護保険が使えないので、実費となり、合計金額は、むしろ高くなります。(ほとんどの介助は基本介助料500円でできると思いますが・・)
その部分の料金設定は、福祉に対する考え方の違いもあり、各業者間で必ずしも一定ではありません。(1000円が一般的です。)
利用される前に、オプション部分の金額を、確認されることを、おすすめします。
つまり、福祉タクシーとは、ヘルパー資格のあるドライバーによる、交通弱者のための車椅子ごと乗れる「個人タクシー」なのです。
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