福祉は、本来、個々の事情に対応するものです。
一方、商売は、最大公約数に対して行うものでしょうから、本来、福祉は、商売には向きません。
しかし、お年寄りの数は、年々増加するために、本来それぞれ全く違う人々を、「お年寄り」という言葉で一括りにして、商売を行っている印象があります。
施設側としても、人手が足りないことから、一般的に多い症状や、タイプを優先するのもやむを得ないところでしょう。
利用者側も、その辺を理解した上で、施設を選んでいくようです。
認知症によく対応してくれるのは、このホーム。リハビリならこのデイサービス・・・というように。
障がい者施設も、同様なのですが、高齢者ほど、爆発的に増加していないため、自分にあった施設を選ぶには、選択肢は、少ないようです。
「介護タクシー」という単語からは、「介護を受けるお年寄り専門」という感じを受けてしまいますし、事実、利用者の大半は高齢者です。
しかし、福祉タクシーは、一人で、移動出来ない全ての方に、対応出来なければなりません。
「挨拶」の部分でも触れましたが、私たちは、最大公約数の方の移動ではなく、全く違う個々への対応を目指しています。
高齢者の中でも、障がいの方の中でも、必ず現況の制度やしくみでは、生きていきにくい方が、存在します。
一緒に考えていければ、幸いだと思います。
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